怖そう・・・。

エコーのため診察室に入ると、薄暗い部屋の中にＮ先生がいた。
娘がお世話になってた時と変わっていた。
「症状はいつからですか？」
この一言で私は病気を確信した。
正直、私はこのときのことをあまり覚えていない。
「早く手術をしないと長く生きられない。」
と言われ、パニックになったのは覚えてる。
泣く息子をあやす事も出来ず、Ｎｓさんがあやしてくれてた。
とにかく落ちつかなきゃ・・・。自分に言い聞かせた。
多分、「助けてください。」を何度も先生に言ってた気がする。
「また子供をとられる！」そんな不安でいっぱいだった。
姉を亡くした事で、手術はもうしない。そう決めてあった。
この子はでも、手術しなきゃ幼児期しか生きられない。
そう言われた事で、手術したいと思うようになった。
でも、手術をしたら里奈みたいに手術後急に失うんじゃないか？
それが一番不安だった。
診察を終え、自分で運転したけど、どう帰宅した覚えてない。
ただ泣きながら運転してたことだけ覚えてる。